The Orgone Box
BIOGRAPHY
オルゴン・ボックスことリック・コークランは、イギリスのリヴァプール郊外(以前はシェフィールド)を拠点とする才能溢れるアーティスト。最初はロンドンでグリーン・タンバリンズというバンドをやっていたリック。1994年にはオレンジを結成して、クリサリスからシングル『ジュディー・オーヴァー・ザ・レインボウ』をリリース。そのCDと7インチはイギリスで評価されると同時に、日本でもギター・ポップ・ファンの間で大ヒット。実際に彼らの魅力は今でも色褪せるどころか、既に伝説化されてしまってるほど…。ところが本国メジャーでの活動に疲れたリックは、3曲の名曲を世に残したままオレンジを解散。初期の仲間のサポートを受けつつ、オルゴン・ボックスとしての楽曲を意欲的に制作し始める。1996年に1st・アルバムが日本盤として発表されるが、契約したレーベルの突然の撤退であっけなく廃盤。そこで日の目を見ることのなかったデビュー作を、2001年にイギリスのマイナス・ゼロ・レーベルが再発。日本のレーベルも輸入盤を活用した形で、60年代ポップ・フリークを中心に紹介。そしてそれから4年、オレンジ時代からすると11年…。もともとオレンジに特別な想い入れを感じていたクインスが、このアルバムを再構築。5曲の素晴らしい未発表曲を収録した、『マイ・リプライ』を2005年にリリース。真のギター・ポップ・ファンに捧げるこの作品には、今だからこそ活きる大切なテーマが凝縮。なぜならここに収録された17曲こそ、イギリスならではの魅力を改めて教えてくれるから。常にポップ・バンドの基本となるビートルズを受け継ぐ、不変のメロディーと最高のギター・サウンド。もちろんインディー界のアンディー・パートリッジ(XTC)ともいえる、巧みなアレンジも魅力の1つ。しかし何よりもアーティスト自身の気持ちが、そのまま伝わるような表現力溢れるヴォーカル。正しくリックの歌には聴き手が感情移入出来る、切なさと前向きさが両方注ぎ込まれている。果たして今、こんなにいいメロディーをこんなにいいヴォーカルで聴けるものなのか?というくらい感動を生むアーティスト、リック・コークラン。きっと彼のこの『マイ・リプライ』は、イギリス・インディー・シーンの確かな希望となることに違いない。
MEMBER
Rick Corcoran [vocals/all instruments]
RELEASE
My Reply
QRCP-21
1.Judy Over The Rainbow / 2.Beat Generation / 3.World Revolves / 4.Disposable
5.In The Right Hands / 6.Hello Central...Give Me Ganymede / 7.Shea
8.45 Peartree / 9.There'll Aways Be Attitudes10.Bubble / 11.Ego (No No No)
12.Guilt Trip / 13.Mirrorball 2 / 14.My Replyk / 15.Anaesthesia
16.Find The One (Ballroom Mix) / 17.Ticket With No Return(Orgone Friendly Mix)
ビートルズへのオマージュ溢れる『マイ・リプライ』は、オルゴン・ボックスの1st・アルバムを再構築。文句なしの未発表曲5曲を加えた上に、曲順もアート・ワークも全てが生まれ変わった最強の仕上がり。まず1曲目はリックがセルフ・プロデュースして録り直したオレンジ時代の大名曲。オリジナルにはかなわなくても、楽曲自体の魅力は今のイギリス・バンドに負けない輝きがある。まだこの曲に出会ってない人はとにかく必聴!2曲目はこのアルバムのみに収録された未発表曲。モッドとパワー・ポップ感覚がプラスされたような爆走ソング。熱いヴォーカルによるポジティヴなメロディーで悩みも一気に吹き飛びそう。3曲目はギター・アレンジがストーン・ローゼスを想わせる、いかにも90年代UK的な疾走ナンバー。4曲目は個人的に1番泣けるオレンジ時代の傑作。こちらはサウンドもさることながら、歌の表現力がアップしててオリジナルよりオススメ!5曲目はこのアルバムのみに収録された未発表曲。リック・コークラン版バーズともいえるような60年代風キラキラ・ソング。6曲目こそビートルズの世界観が炸裂!グルーヴィーでサイケなカラフル・ポップ・ワールド。8曲目はグリーン・タンバリンズ時代に、別のメンバーが書いた曲。やはり90年代UKギター・バンド的な仕上がり。9曲目のテーマはそのものずばり、サージェント・ペッパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド。10曲目は今回のジャケットがマッチしてる60'sドリーミーな世界。11曲目はこのアルバムのみに収録された未発表曲。若い頃はパンクにもハマったリックの側面がちらり。12曲目は正にジョン・レノンのソロを彷彿とさせる美しくけだるいポップ。13曲目はチープ・トリックからの影響を感じさせる70年代テイストもありなナンバー。14曲目は真のクインス・ファンに愛情を込めて捧げる、最高のアコースティック・ソング。タンバリンとマラカスのリズムがたまらない。15曲目はやはり歌もメロディーもジョン・レノンへの憧れが溢れるリックのお気に入りナンバー。16曲目はオーケストラ仕立てのアレンジを加えた美しいアコースティック・ソング。17曲目はまるで映画のラスト・シーンみたいに浸れる温かみ溢れるエンディング。さらに詳しい解説はライナー・ノーツでc。
