Rumskib

BIOGRAPHY

 アンデルセンの故郷であるデンマークの3大都市、オーデンセを拠点としているラムズキブ。作曲担当のキース・カニシス(ギター、ベース、ヴォーカル)と、作詞担当のタイン・ルイーズ(ヴォーカル)による男女デュオ。2002年から一緒に曲を書くようになった2人は、2005年のライヴをきっかけに正式なバンド活動を開始。何よりもドリーム・ポップのイメージを膨らませるように、ラムズキブと名付けることにした。デンマーク語で飛行船を意味するその言葉は、彼らの音楽そのものを表現。もともとコクトー・ツインズの『トレジャー』を聴いて、大きな衝撃を受けたキース。だからこそロビン・ガスリーを受け継ぐ、浮遊感溢れるメロディーとギター・サウンドを生み出している。もちろんタインのヴォーカルも、エリザベス・フレイザーの幻想的な世界観を継承。さらにマイ・ブラッディー・ヴァレンタイン等、様々なシューゲイズ・バンドからも影響を受けているラムズキブ。そのデモの魅力に惹かれたクインス・レコーズは、2006年にアルバムのオファー。さっそく本格的なレコーディングを始めた彼らは、マニュアルことヨーナス・ムンクに参加を依頼する。なぜならヨーナスもオーデンセの出身で、ラムズキブの楽曲を高く評価してくれたから。マニュアルとのコラボレーションによって、ラムズキブにはない洗練されたエレクトロ・サウンドが打ち出されている。さらにマニュアルを手がけるシンタクスも、アートワークに関して協力してくれることに…。そして2007年の初頭には、ようやく待望のデビュー・アルバム『ラムズキブ』が完成。ラムズキブとクインスの共同作業で、曲順やマスタリングやアートワーク等の最終調整を行う。さらにマニュアルを通じてラムズキブに興味を抱いていたダーラ・レコーズが、アメリカ契約を結ぶ。最近ではマニュアルやハンモック等、エレクトロニカ系のシューゲイズを提案しているダーラ。そんなダーラとインディー・ギター系のクインスが、ラムズキブを通して共通項を見い出すことになる。そこにはどんなジャンルの壁を乗り越えてしまう、シューゲイズの計り知れない可能性が表れている。過去、現在、未来の全てを繋げる、まるで時間の中を漂ようようなアルバム『ラムズキブ』。この作品こそシューゲイズ・シーンにとって、かけがいのないテーマを与えてくれるはず。

MEMBER

Keith Canisius [guitars, bass & vocals]
Tine Louise [vocals]

RELEASE

Rumskib

RumskibQRCP-48 (2007)

1. Hearts On Fire / 2. Springtime / 3. Dreampoppers Tribute / 4. Where Are The Flowers
5. Ferris Wheel Blackout / 6. Think Eyes Away / 7. You're My Japan / 8. Sneak
9. Crucial Love games / 10. Ovation Outsider / 11. Girl Afraid / 12. Love At First Sight


photoクインス初のダブル・ジャケット仕様となるラムズキブのCD。1つはシンタクスの幻想的なアートワークで、もう1つはクインスらしい爽やかな写真のアートワーク。どちらをどんな向きに入れるかは、リスナーそれぞれの感性の赴くまま。そう、それこそがドリーム・ポップ・ワールド!正しくこの作品こそ、2007年シューゲイズ史に残る傑作中の傑作!!(1)マイブラ・フォロワーは多いけれど、ここまで完成度の高いバンドは果たしているのか?ケヴィン・シールズのフィードバック・ギターを研究しつつも、北欧ならではの繊細さを打ち出したサウンド。セイント・エティエンヌ風のポエトリー・リーディングもなんてドリーミー。(2)クラブ8ちっくな甘酸っぱいドリーム・ポップは、淡い春の初恋の味。タインのソウルフルなヴォーカル、ロック・アプローチ溢れるダンス・ビート。クインスが契約する決定打となった名曲。(3)めまいがするほと美しく儚い、コクトー・ツインズ・ワールド。ギターとヴォーカルそれぞれが二重奏になってるところが、正しくロビン・ガスリー。(4)シューゲイズのやるせないエロスの世界が描かれた音楽のアート。マニュアルのエレクトロ・アレンジが実に効果的。(5)逆回転ループのインタールードはエレクトロニカの匂い。(6)コクトー・ツインズ『トレジャー』に、オリエンタルな雰囲気を注ぎ込んだような傑作。(7)それは幻…。それは夢…。それはインスト…。(8)マイブラ『イズント・エ二シング』を彷彿とさせるオルタナティヴなシューゲイス・チューン。(9)シガー・ロ・ミーツ・4AD・ミーツ・ミュー?タインのウィスパーなヴォイスに気が遠くなる…。(10)ロビン・ガスリーなギター。サンデイズ・ミーツ・コクトー・ツインズ・ミーツ・ケイト・ブッシュ。(11)愛すべきクインス・ファンに捧げる、ポスト・クラブ8な不滅の大名曲!(12)イヤー・ゼロに共感したシューゲイズ・ファンに送る、幻覚逆回転ループ。いつも通りもっと深い解説はライナー・ノーツで…。