SOUNDPOOL

BIOGRAPHY

 サウンドプールはニューヨークを拠点とする、4人組シューゲイズ・ポップ・バンド。中心メンバーのジョンは、ソング・ライティングを担当するマルチ・プレイヤー。ヴォーカルのキムは、舞台の衣装や小道具を手がけるスタイリスト兼デザイナー。そんなジョンとキムの2人は、フォト・スタジオを共同経営している。さらにシンセ担当のマークは、グラフィック・デザイナーでもある。そういう意味でもサウンドプールは、アート色の強いバンドといえるはず。自分達で映像もプロデュースして、ライヴ・ステージで流しているほど…。その中でも印象的なのは、まるでスライド写真のようなPV。電車の窓に映る風景、ユラユラと揺れるライト、雪が降りしきる公園、晴れた日のブランコ...etc.。正しくシューゲイズならではの世界観で、聴き手のイマジネーションを広げてくれる。彼らの好きなアーティストは、マイ・ブラッディー・ヴァレンタイン、ニュー・オーダー、ステレオラブ、スロウダイヴ、マジー・スター等。しかしソング・ライターとしては、アントニオ・カルロス・ジョビン、バート・バカラック、レノン/マッカートニーに影響されている。ニューヨークのバンドは新しい動きに敏感で、ジャーナリスト的な視点を兼ね備えている。だからこそ彼らもバンド活動の中で、何かが変わりつつあるのを感じ取っていた。時代が求めているのはインディー・ギター・サウンドと、エレクトロ・サウンドの新しい融合。ただのシューゲイザーの焼き直しではなく、進化を目指しているサウンドプール。フィードバック・ギターや逆回転ループを取り入れながらも、今までにはないアレンジを表現。さらにポップ・センス溢れるメロディーとヴォーカルを、最大限に活かすことに成功。2006年4月に1st・アルバム『オン・ハイ』を、自主レーベルのアロフトからリリース。シューゲイズ・イヴェントに参加しながら、ネットで海外リスナーとの交流を深めていく。そうして2006年10月には、念願だったクインス・レコーズからの日本盤リリースを果たす。ボーナス・トラック2曲を追加しつつ、アートワークもリメイクした新鮮な仕上がり。そんなクインス盤の『オン・ハイ』は、アメリカ流通されて世界中に浸透。ますます多くのバンドと、ライヴ経験を積んでいくサウンドプール。ロビン・ガスリー、マニュアル、マホガニー、フリーティング・ジョイズ、アソビ・セクス他と共演。さらに2007年には、ウルリッヒ・シュナウスのヨーロッパ・ツアーの前座を務める。そして2008年3月に、2nd・アルバム『ダイカトゥミーズ・アンド・ドリームランド』を発表。5月にはリメイクしたアートワークに、ボーナス・トラック2曲を追加した日本盤をリリース。明らかにニュー・サイケデリックや、ポスト・エレクトロニカを感じさせるサウンド。そこにはシューゲイズの次なる扉を開く、革新的なテーマが打ち出されている。

MEMBER

Kim Field [voice, q-chord, omnichord]
John Cep [guitar, 2nd voice, bass, drum loops and textures]
Mark Robinson [keyboards]
James Renard [drums, drum loops]

RELEASE

Dichotomies + Dreamland

Dichotomies + DreamlandQRCP-60 (2008)

1. Reality Sequence / 2. Pleasure & Pain / 3. Lush (What Becomes You) / 4. Butterflies
5. Do What You Love / 6. Welcome To Dreamland / 7. The Only One / 8. Dream Sequence
9. The Divides Of March / 10. Wide Awake In Dreamland / 11. So Much For That
12. The Only One (Manual Remix) * / 13. Butterflies (Ursula 1000 Remix) *
*Bonus Track

photoネオン・カラーのイエローを主体とした、ニューヨークらしいアートワーク。クインス史上最もミニマムな仕上がりで、エレクトロなイメージを演出。しかもゴス・フレイヴァーなハートの枯れ葉が、サイケデリックな世界を表現している。(1)サウンドプールが提案するシューゲイジングなアンビエント。オープニングをドラマティックに飾るインタールード。(2)テーマは2008年版マンチェスター・レイヴ・オン。でありながらも、シューゲイズ感覚を融合させた名曲!サイケデリックなギター、グルーヴィーなビート、ドリーミーなヴォーカル。ああ、これをクラブでかけたらどれだけカッコイイか?(3)エレクトロニカとシューゲイズを繋ぐ、最高にクールなサウンド。しかもキムのヴォーカルがなんて幻想的なんだろう!まどろみの世界へと導かれつつも、時々入るドラの音で現実に戻される。(4)クインスからのリリースを決定付けた傑作!まとわりつくような空気を放つギター・サウンド。それが最後の最後で爆音に変わるから衝撃的!バタフライズというタイトル通り、たくさんの蝶が羽ばたくイメージ。(5)初期サウンドプールをそのまま進化させた、バンド色の強い疾走シューゲイズ・ポップ。(6)浮遊感溢れるオムニコードと、キムのウィスパリングなヴォーカルが活きるインタールード。(7)シューゲイズの進化形を表わした高度なナンバー。轟音ギター・サウンドをエレクトロ・サウンドに封じ込めたよう。熱くさが冷たく伝わる不思議なポップ・ワールド。(8)プログレッシヴを感じさせる革新的なシューゲイズ・ポップ。アコースティック・ギターからノイズ・ギターに豹変する構成がクリエイティヴ!(9)1st・アルバムのボーナス・トラックがリマスターされて収録。ピッチフォークがこれを絶賛!(10)砂嵐の中を彷徨っているような効果音。スペース・ロックというべきアグレッシヴなギター・サウンドが魅力的!(11)眩しい日差しを受けているような覚醒的バラード。(12)日本盤のみのボーナス・トラック。マニュアルらしいエレクトロ・シューゲイズなリミックス。(13)日本盤のみのボーナス・トラック。ニューヨークのエナジーがそのまま詰まったアーシュラ1000のディスコ・ミックス。もっと深い解説はライナー・ノーツで…。

ON HIGH

ON HIGHQRCP-42 (2006)

1. On High / 2. Millions&Billions&Trillions / 3. Mr. Disreverse / 4. Walking on air
5. Be / 6. Span The Universe / 7. Eurostar / 8. Ratsorue / 9. Moonglow
10. Polyphony / 11. R.G.L. / 12. All Of Eternity / 13. My Ethereal Daydream
14. Choir / 15. Hear me / 16. Sunburst * / 17. The Divides Of March *
*Bonus Track

photoちょっぴり暗めのアートワークをリメイクすることで、サウンドプール本来のポップ感覚が見事に開花。そんな『オン・ハイ』のクインス盤は、2曲のボーナス・トラックを追加収録した最高の自信作!彼らはこの1st・アルバムにして世界のシューゲイズ・ポップ・シーンをリードするポジションを確立。しかし決してシューゲイズ・ファンだけではなく、ギター・ポップ・ファンにもアピール出来るところが素晴らしい。まず1曲目は見晴らしのいいエレベーターで最上階まで上がっていく気分になれる、マイ・ブラッディー・ヴァレンタインの進化型。2曲目はニュー・オーダーへのオマージュを感じさせるエレクトロなシューゲイズ・サウンド。壮大なシンセがなんて美しい!3曲目は逆回転ループによるまどろみのインタールード。4曲目は男女掛け合いヴォーカルによる、オルタナティヴ・ミーツ・シューゲイズ・ポップな世界。5曲目は1曲目のサンプリングによるインタールード。6曲目はキラキラしたシンセとQ-コードの中を泳いでいるようなヴォーカルが正しくドリーミ-!7曲目は浮遊感溢れるサウンドと甘く切ないメロディーが調和するサウンドプールの代表曲!8曲目はDJ感覚溢れるインタールード。9曲目こそギター・ポップ・ファンにオススメ!カーディガンズやアイヴィーがシューゲイズした感じ?10曲目はインディー・ロック・フレイヴァーなバンド・サウンドで、ダークなパッパラァ〜・コーラスがめちゃくちゃ新鮮!11曲目はフィードバック・ギターが活きるインタールード。12曲目はギター・ポップしてるスウィートな仕上がりで、クラブ8やタイガー・ベイビー・ファン必聴!13曲目は16ビートのタンバリンのリズムがサイケデリックな疾走シューゲイズ・ギター・ポップ。マンチェスター・ムーヴメントを彷彿とさせるよう。14曲目はコーラス・ワークによるインタールード。15曲目は男女ツイン・ヴォーカルによる万華鏡シューゲイズ・ポップ・ワールド。16曲目は日本のみのボーナス・トラックで、けだるさが漂うサウンドプール版ヴェルヴェット・アンダーグラウンド、もしくはマジー・スター。17曲目も日本のみのボーナス・トラックで、甘酸っぱいメロディーが胸キュンなドリーム・ポップ。いつも通り、もっと深い解説はライナー・ノーツで…。